タイ移住の始め方

タイ移住の始め方

 
タイに移住してみたいけど、具体的に何から始めたらいいのか分からないな。

■自己紹介
2012年よりタイで滞在中でタイ語通訳者の能勢です。


今回は、実際に私がタイへ移住した経験を元にタイに移住するためにはどうすれば良いか、知識や予算も含め、タイへの移住の始め方を解説していきます。


8年前の私の経験を振り返りながら、どうやって私がタイ移住を成し遂げたのかをご紹介します。


これからフリーランスとして海外移住されたい方の参考になればと思います。

タイ移住の始め方 – 日本で働くことの限界

皆さま、一度は海外移住を検討された事があるのではないでしょうか。


その背景に日本での生活の窮屈さがあるのではないかと思います。


トヨタ社長の終身雇用見直し発言や、日本の少子高齢化問題、年金の繰り上げや繰り下げにより年金の受取額を変動させられたり、将来日本で生活することに疑問を持たれている方も多いかと思います。


このまま日本で会社員を続け毎日同じ日々を過ごしていくのか、


ある日、法改正により終身雇用が完全に崩壊した時、あなたが既に50歳を過ぎていたらどうしますか。


すぐ仕事を見つけられるほどのスキルがあれば良いですが、会社をリストラされるほとんどの人が路頭に迷うのではないでしょうか。


一度はこの日本から脱出したいと思った事があるのではないでしょうか。


そこでおすすめなのが今のうちから海外移住に慣れておくことです。


何も今すぐに海外で死ぬまで生活する事を決意される必要はないのです。


一生の内に一度くらい海外で生活してみるのも人生の良い経験になりますし、
将来の選択肢が格段に増えます。

日本のパスポートの強さ

この私の下手な日本語を読んでいるという事は、あなたは日本人でそれだけで既にラッキーだという証拠です。


なぜなら、日本のパスポートを所持しているだけで、世界190ヶ国へビザ無しで渡航できるのですから。


ヘンリー&パートナーズという各国のパスポートの強さをインデックスしている機関で公表されていますが、日本のパスポートの強さは第1位です。
ヘンリー&パートナーズのパスポート・インデックス


日本のパスポートを所持していればタイにビザ無しで1ヶ月間も滞在が可能です。


逆にタイのパスポートでビザ無しで日本に滞在できる期間は15日を超えない短期滞在のみです。


日本人としてこの特権を使わないのは、日本国籍を持つ日本人として非常にもったいない限りです。


なので、今すぐパスポートを取って海外に出られる事をおすすめします。

タイ移住の始め方 – 手順

タイ移住の始め方



まず、はじめにタイへ移住する手順について解説したいと思います。

  • 手順1. 決断すること
  • 手順2. 10年有効のパスポートを取得(持っていない場合)
  • 手順3. バンコク都内のホテルを予約し航空券も予約する
  • 手順4. バンコクで仕事と部屋を見つける
  • 手順5. 一度帰国しノンBビザを取得し必要な物を持ってタイに再入国

以上です。


簡単ですね。


たったこれだけで、タイ移住が始められます。


では、それぞれ順を追って解説していきます。

手順1. 決断すること

まず、ここが最も重要ではないでしょうか。


日本での生活を捨て、海外に移住を決断される事は並大抵の事ではないと思います。


私の場合は、日本で生活していても何もなかったのでタイへ移住する決断は簡単でした。


しかし、日本で既に家庭もありキャリアもある程度築かれている方は海外移住への決断は難しいのではないかと思います。


お子さんの学校や、海外で生活しても家族を養っていけるだけの収入が得られるかどうか、決断するのに検討する項目が格段と増えます。


しかし、もしあなたが結婚されていなく家庭もお持ちでなければ、海外移住を決断されるのに、何も躊躇する検討項目はないのではないかと思います。


あなたの人生はあなただけのもので、どこの国で仕事をしようがあなたの自由です。


ただし、決断は早ければ早いほど良いです。


一度失った時間は二度と取り戻せません。


このまま日本で仕事を続けスキルアップを目指せる物が何もなければ、海外に出てこれまでの自分のスキルを試したり新しいことに挑戦する事は、自分の将来の可能性を広げるためにも必要なのではないかと思います。


決断する事は覚悟を決める事です。


一度決断したらどんな困難も乗り越える覚悟で成し遂げるまで頑張り抜きましょう。


ご自分の一生に一度の人生ですので。

必要最低限の英語は理解しておこう

英語が得意な方はここはスルーして頂いて問題ないです。


私もそうでしたが日本から海外へ渡航するので必要最低限の英語は勉強されておいた方が良いです。


とはいっても、なにもネイティブな英語を身に付ける必要はないのです。


英語の基本的な単語や文法を覚えれば十分で、日本語を理解できない外国人とコミュニケーションを取れる程度の英語力です。


英語が全く理解出来ない方でも1ヶ月も短期集中で勉強すれば十分かと思います。


そこでおすすめなのが、下記の超短期集中英語学習プログラムです。
1ヶ月の超短期集中英語プログラム


1ヶ月の短期集中でサクッと英語が身に付きます。


タイに行く前の英語レベル

タイに行く前の英語レベルについて解説していますので、良かったらこちらも参考にしてください。

手順2. 10年有効のパスポートを取得

さて、海外移住への決断をしたら、英語の勉強をしながらパスポートを取得します。


パスポートは有効期限が5年間と10年間を選べますが、私は10年間有効をお勧めします。


5年間海外で生活したくらいでは、人生を変えるのにはまだまだ物足りないです。


そこで、やはり10年以上は海外で生活するという決意表明として、10年を取っておいて問題ないと思います。


パスポートの取得方法は簡単です。


まず下記の必要書類を準備します。

  • 一般旅券発給申請書:1通(パスポート申請書ダウンロードはこちら)
  • 戸籍謄本:1通
  • 住民票の写し:1通
  • 顔写真:1葉
  • 本人確認書類:1通
  • 旅券受領時手数料:5年 11,000円/10年 16,000円



以上の必要書類を、各都道府県にある旅券事務所に提出します。


全国都道府県のパスポート申請先旅券事務所のリンクを下記に貼っておきますので参考にして下さい。
全国旅券事務所のホームページ


※詳しくは外務省のこちらのページをご覧下さい。


書類申請時に受け取り日時が書かれた書類をもらえると思うので、その日時以降にパスポートを受け取りに行きます。


その際に、上記の手数料を支払います。

手順3. バンコク都内のホテルを予約し航空券も予約する

それでは、パスポートも取得し英語もサクッと勉強を終えたら、次にバンコク都内のホテルを予約しましょう。


場所はバンコク都内のスクムビット周辺が良いでしょう。


理由は仕事を探しやすいからです。


スクムビット周辺でお勧めのホテルは下記の3つのホテルです。

シティポイント

予算は少し高めです。アソーク駅から徒歩2〜3分です。

レッドプラネットアソーク

シャワーの勢いが良く快適に過ごせます。アソーク駅から徒歩2〜3分です。

アソークモントリーホステル

予算がない方はこちらのホステルがお勧めです。低料金でアソーク駅近です。寝るだけなら十分かと。

どちらもアソーク駅から徒歩5分圏内で移動できるので快適です。


バンコクで仕事を探すための寝床が必要であれば、上記3つのどれかで十分です。


その他にもお勧めのホテルはありますが、どれも予算が高くなってしまいます。


ちなみに私がタイに来て始めて宿泊したホテルが下記のプリンスパレスホテルです。

タイ移住の始め方



ここは、カオサン通りに近くかつボーベー市場というアパレルの仕入れ地となっているのでお勧めなのですが、バンコク中心地のスクムビット周辺からだと少し離れてしまいます。


しかし、快適で格安ホテルですので、おすすめです。


次に航空券を予約します。


宿泊日程に合わせて予約します。


【スカイチケット】
海外格安航空券予約サイト-skyticket.jp-

【トラべリスト】
最短5分で予約!会員登録不要!海外航空券予約はトラベリスト


タイへのLCC就航便は下記の通りです。
エアアジア
スクート
ノック・スクート
タイ・ライオン・エア
Peach(沖縄⇆スワナプーン空港間)
ジェットスター


どのLCCもシーズンオフの時期は荷物預け入れ込みで往復30,000円くらいでタイに行って来られます。

手順4. バンコクで仕事と部屋を見つける

さて、いよいよバンコクにやってきました。


バンコクに到着したら早速仕事を探しに取り掛かります。


バンコクには、日系の人材紹介会社がたくさんあります。


中でもお勧めなのが、アソークにあるパーソネルコンサルタントです。
パーソネルコンサルタント


場所はこちら。

アクセスしやすく日本語も通じて求人数も豊富です。


タイ初心者の方が働けるような求人をたくさん持っています。


パーソネルコンサルタンにあなたの履歴書や職務経歴書などの情報を登録します。


登録にはもちろん費用はかかりません。

その他、タイで就職されるための記事を下記参考記事に纏めていますので合わせてご覧下さい。

タイで就職

タイで就職

タイで就職するための記事をまとめていますので、良かったらこちらの記事もご覧ください。

仕事を探す上での注意点

ここで1つ注意点をアドバイスします。


タイに来られたばかりの人が、いきなり高給な仕事に就けることはほとんどありません。


私もそうでしたが、何でもやる覚悟で仕事を探した方が良いです。


少しずつ経験を積み、タイ語を覚えるまではひたすら頑張りましょう。


タイで生活していく上で、会社が手配してくれるビザの取得は必須条件です。


ビザを取得してタイで生活していけるだけでも有難いと思えるかどうかで、これから長くタイで生活していけるかどうかが決まってしまいます。


なぜなら会社を辞めたらビザは即日キャンセルしなければならないからです。


ビザを失効したらすぐにタイから出国しなければなりません。


タイで部屋の契約が残っているかどうかは関係ありません。


まずは、タイ語を覚えるまでは何でも頑張る覚悟で仕事を探しましょう。

タイ語の勉強方法

少しでもタイ語を上達されたい方はこちらの記事も参考にしてください。

フリーランスとしてタイで働いていきたいと考えられている方へ

基本的には、タイでビザ無しで滞在できる期間はビザ延長したとしても最大2ヶ月位が限界です。

タイに滞在しながら、ブログ記事を書いたり日本の案件でエンジニアとして仕事をしても、滞在可能期限が来たらタイから出国しなければなりません。

ビザ無しでタイに滞在する事はリスクが伴いますので、どこかの会社で働きながらビザを確保しつつ、副業でフリーランスとして仕事をしていく事をお勧めします。

タイで副業

タイで出来るであろう副業について解説しています。良かったらこちらの記事もご覧ください。

住まいを探す

人材紹介会社への登録を済ませたら、今度はタイで生活するための部屋を探します。


また、バンコクは便利なもので日系の不動産会社がたくさん存在しています。


不動産会社の日本人が自分好みの部屋を案内してくれ、かつ不動産会社への費用は全く掛かりません。


その理由は、部屋を紹介した不動産会社は部屋のオーナーから紹介手数料として1ヶ月分の家賃を貰えるからです。


下記にタイで部屋を契約する方法や部屋のタイプなどをまとめた記事をご覧頂けますので、良かったら参考にして頂けたらと思います。

タイに住む

タイに住む際の不動産契約について

タイに住む際の不動産契約についてまとめています。良かったらこちらの記事も参考にして下さい。

住まいを探す上での注意点

家賃はなるべく安い部屋を見つけましょう。


相場でだいたい10,000バーツ未満(日本円で約36,000円位です)が良いかと思います。


もちろんご自分のやる気と予算が許すのであれば、職場に近くて家賃が少し高くても問題ないかと思いますが、初めてのタイでの勤務を考えると最初の一年くらいは低予算の部屋を契約された方が良いでしょう。


そうなるとアソーク周辺からは少し離れると思いますが、その分タイのローカル感が味わえます。

手順5. 一度帰国してノンBビザを取得し必要な物を持ってタイに再入国

さて、バンコクで仕事を見つけ無事に採用も決まり部屋も確保したなら、一度日本に帰国してノンBビザを取得する必要があります。


ビザを取得するためには、一度タイから出国しなければなりません。


何も日本でビザを取得しなくても近隣国であるラオスやカンボジアなどでもノンBビザを取得することが出来ます。


しかし今回は日本からタイに移住される方が対象なので、日本で必要な手続きや持ち物もあると思うので、一度それらの必要な手続きを済ませて必要な持ち物を持参してから、再度タイへの片道航空券を予約してタイに入国します。


それから、タイでの新しい生活の始まりです。

タイに移住後の生活

タイへ移住した後の生活方法などについて紹介しています。良かったらこちらの記事もご覧下さい。

タイ移住の始め方 – まとめ

如何でしたでしょうか。


タイへ移住する方法はそれほど難しくありません。


タイ移住に掛かる予算は下記の通り。

  • パスポート取得費用(既に取得済みであれば必要無し):16,000円
  • ホテル宿泊費用(仕事探す期間により変動):600バーツ×1ヶ月間(最長として)=65,000円
  • 航空券3回搭乗分(季節により変動):45,000円
  • タイで部屋契約(1ヶ月分)とデポジット(2ヵ月分):30,000バーツ = 108,000円

合計:234,000円もあればタイへの移住が可能となります。


移住してからがスタートラインに立ったばかりですので、新たなスキルを身に付けるまで必死に頑張るしかないです。


なるべくなら、タイ語をタイ移住し始めた頃から勉強されることをお勧めします。


タイ語を覚えてしまえば、今後タイでの生活で仕事にはあまり困らなくなります。


ご質問などあれば、下記のお問い合わせよりご連絡下さい。

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