タイで就職

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タイで就職

 
タイで就職してみたいけど、実際何から始めたらいいのか分らないなぁ。。。

■自己紹介
2012年からタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。


今回は「タイが好き!タイで働きたい!といっても、どうしたら良いか分からない」という方にタイに就職する具体的方法について筆者の実体験も踏まえご紹介していきます。


これからタイで働いてみたい方の参考になれば幸いです。

タイで就職 – 仕事を探す

タイで就職するのに最も手っ取り早いのが、まずはタイにいることです。


ただし、タイで就職する上で、たった一つ共通の条件があります。

それは、必要最低限の英会話(タイ語でも可)が可能なこと

やはりここはタイ国という外国ですので、
タイ語が出来ればなお良しですが、英語が出来ないとタイでの就職は非常に難しくなります。

それを理解した上で、これから先にお進み下さい。


タイで仕事を探す方法は、大きく分けて二通りあります。

  • 現地採用として就職する
  • 駐在員としてタイに赴任する

一つずつ説明します。

現地採用として就職する

タイで就職する場合、タイ現地法人の企業に就職する
現地採用」という方法があります。

では、現地採用で就職するために、
どのようにタイ現地法人の企業に応募すれば良いかと言うと、
これまた大きく分けて2通り方法があります。

  • 求人広告誌などで仕事を探し直接応募する
  • 人材紹介会社に登録する

また、それぞれ説明していきます。

求人広告誌などで仕事を探し直接応募する

結論から先に言うと、全てを自分でやります。

タイの日本食レストランや伊勢丹、
日本食を取り扱っているFUJIスーパーというスーパーマーケット等には、

たいてい無料のフリーペーパーが置いてあります。

フリーペーパーにはタイの日系企業が求人広告を掲載していますので、

その求人広告からご希望の求人に直接応募することが可能です。


代表的なフリーペーパーには、
・DACO、
・WEB、
・Investment Bangker(旧The Voice Mail)、
・タイ自由ランドなど
様々なものがあります。

ただ、自ら応募するので、
・企業の場所を調べて、
・自分で電話を掛けて、
・採用担当者にアポイントを取り付けて、
・面接に向かう。
要は、日本で直接企業に応募する事と、
同じことをタイでするわけです。

電話を掛けた時に対応した人がタイ人の場合は、
最低でも英語で応答しなければなりません。

また、面接場所に行く際も注意が必要です。

時簡に遅れないようにと、余裕を持って出て
タクシーに乗ったのはいいけれども、
大渋滞に巻き込まれて遅れないようにしなければなりません。

人材紹介会社に登録する

タイの日系人材紹介会社を通して就職する方法です。

タイに来たばかりの人は、先ず初めにどこかの人材紹介会社に登録した方が良いと言えます。

タイで現地採用で働くほとんどの日本人が、
必ずといっていいほど、どこかの人材紹介会社に登録しています。


ここで、冒頭にも申し上げたように、英会話のスキルが必要になってきます。

人材紹介会社に登録する上で欠かせないものは、外国人とのコミュニケーションスキルです。

ここはタイですので、
英語でのコミュニケーションテストがあったり、
タイ語でのコミュニケーションテストがあったり、
タイ語の読み書きテストなんかもあります。

テストに合格する事が目的ではなく、
タイ人と働いていく上で必要最低限なコミュニケ-ション能力がどれだけあるのかを測るのが目的です。


普通に英語でタイ人とコミュニケーションが取れれば、
まず希望の仕事は紹介してくれるのではないかと思います。


人材紹介会社を利用することの利点は、
・希望職種を紹介してくれる。
・面接の日時設定をしてくれる。
・面接場所までの行き方を丁寧に教えてくれる。
・面接後のアフターフォローをしてくれる。
などなど、至れり尽くせりです。


求人者は、通常無料で登録できるので、登録しておいて損はありません。


代表的な人材紹介会社は、下記の通りです。
それざれリンクを貼っておきますので、時間があればのぞいて見てください。
パソナ
アデコタイ
ディースタッフ
マンパワー・タイランド
パーソネルコンサルタント

以上が、現地採用として就職する方法です。

駐在員としてタイに赴任する

この方法は、最初からタイにいなくとも、

日本にいながらタイ国で働くことを目指せる方法です。

日本で就職するもしくは転職する際に、
タイに工場やオフィスなど展開されている企業に絞って就職活動をします。


最速でタイに来るためには、面接時点から
海外勤務を希望することをアピールされるのが良いかと思います。


そして、就職した企業である程度の実績を出して
認められて初めてタイへ赴任する可能性が見えてきます。


無事に、タイへ赴任できたとしても油断はできません。

タイでの仕事で結果を出さなければ、1年ほどで日本への帰国命令を出されてしまいます。


タイに長く居座りたいのなら、初めの3年ほどは
タイ語も勉強しながら必死に仕事に集中しましょう。


タイ語で会話できるようになれば、
後はタイ現地法人への転職はそれ程難しくありません。

ただ、駐在員と現地採用の待遇はどちらが良いかと言われれば、圧倒的に駐在員の方が良いので、

それを捨てる覚悟があるほどタイが好きな人以外は、
現地採用の道は選ばないと思います。


また、一つ注意点として、タイ以外の国(例えばメキシコやシンガポールなど)に工場やオフィスを展開されている企業に就職してしまうと、

他の国に飛ばされる可能性がありますのでご注意下さい。

それでも、いつかはタイで働けれる日が来るかと思いますが。

ビザを取得する

では、ここからは、無事にタイで就職が正式に決定された後のことについて説明します。


まず、ノン・イミグラント・Bビザ(Non-Bビザ)を取得する必要があります。

ビザ取得に必要な書類が下記の通りです。

必要書類(2019年7月現在)

  1. パスポート原本(有効期限6ヶ月以上のもの、査証欄の余白が2ページ以上あるもの)
  2. ビザ申請書1枚(在日タイ王国大使館に用意してあります。在東京タイ王国大使館ホームページ(こちら)からもプリントアウト可能)
  3. 写真2枚(カラー・3.5×4.5cm・申請書内にのりで貼付)
  4. 航空券もしくは予約の確認書(航空会社もしくは旅行会社発行のもので搭乗者名、タイへの入国日、便名の表記されているもの、原本が望ましいが用意できない場合は写しでもかまわない)
  5. 英文経歴書1部(在日タイ王国大使館に用意してあります。在東京タイ王国大使館ホームページ(こちら)からもプリントアウト可能。)
  6. タイ側の雇用者が発行する英文招聘状原本1部(インビテーション・レター。英文招聘状は会社のレターヘッド入りの用紙を使用してください。 申請者名、会社名、就労時の役職及び給与額、入国予定日、滞在予定期間、入国目的、必要とされるビザの種類、社印入り、そして代表者の直筆署名等が、記載されていることが必要です)
  7. タイ側会社登記簿謄本コピー1部(発行6ヶ月以内)
  8. 申請料:シングル:9,000円/マルチプルエントリー:22,000円(現金で支払い)

この必要書類は、随時変更される事がありますので、随時最新情報を在東京タイ王国大使館ホームページなどから収集されることをお勧めします。

また、通常ビザ取得費用は自己負担のところが多いかと思いますので、事前に心得ておいた方が良いでしょう (中には、会社負担してくれるところもあるかと思います)。

ワークパーミット(労働許可書)を取得する

ノンBビザを取得した後、すぐに働けるかと思ったら
そうではありません(実際は、すぐに雑務等で働かされるかと思います)。


日本人のみならず、外国人がタイで働くためには、
もう一つノンBビザとは別に「ワークパーミット」という労働許可証を必ず取得しなければなりません。


これは、
特定の会社で、
特定の職務について、
特定の期間
労働許可を得るもので、会社を変わったり役職が
変更になったら場合は、その都度手続きが必要となります。

このワークパーミットの取得手続きは、

たいがいどこの企業も総務が対応してくれますが、
下記の必要書類のうち自分で用意しなければならない書類もありますので、事前に用意しましょう。

必要書類(2019年7月現在)

  1. パスポート 原物
  2. 卒業証明書(英文)及び職歴証明書(英文)写し
  3. タイ人医師による健康診断書 原物
  4. 写真(3cm×4cm/3枚)
  5. 申請者の予定給与額
  6. 申請者の日本及びタイ国内の住所
  7. 会社のレターヘッド(便箋)10枚程度
  8. 会社登記簿謄本
  9. 納税者登記証
  10. 工場設置許可証(製造業の場合)
  11. 会社の業務内容の説明(会社案内等)
  12. 会社所在地の地図、組織図、従業員数
  13. 最近の会計監査資料(新設会社の場合は不要)
  14. 決算報告書(貸借対照表、損益計算書):最新分 写し
  15. 社会保険申告書(書式 Soh.phoh.soh-10)及び領収書:最新3ヶ月分 写し
  16. VAT登録書(書式 Phor.Phor-20,09,01):写し
  17. VAT申告書(書式 Phor.Phor-30):最新3ヶ月 写し
  18. 法人税申告書(書式 Phor.Ngor.Dor-50)及び領収書 写し
  19. 外国人従業員全員の労働許可証のコピー
  20. その他、労働局が求める書類

この労働許可証の取得に必要な書類も、

タイ側の労働局の職員の都合で随時変更される場合もありますので、

雇用会社と共にタイの労働局などで必要な書類は何か、
一つ一つ確認をする必要があります。

タイ労働局の場所

タイ労働局の場所はバンコクであれば下記の3カ所にありますので、参考にしてください。

タイ労働局(Department of Employment)
URL: https://www.doe.go.th/prd/


ワンスタートワンストップインベストメントセンター(OSOS)
URL: http://osos.boi.go.th/


イミグレーション・ガバメントコンプレックス(Immigration: Government Complex)
URL: http://bangkok.immigration.go.th/

注意事項

ここで、ひとつ注意事項をお伝えしておきます。

万が一、ワークパーミット無しでタイで働いているのが見つかった場合、

不法就労とみなされ働いていた張本人が罰金や国外退去、

最悪の場合は禁固刑の可能性もありますので、
十分に注意しましょう。

タイで就職 – まとめ

タイで就職を検討されている方向けのまとめは以下の通りです。

  • 英語は必須
  • タイに来たばかりの人は、日系人材紹介会社にまずは登録する
  • ビザ申請費用は自己負担を覚悟しておく

以上です。

どなたかの参考になれば幸いです。
ご質問などある方は、下記のお問い合わせからご連絡下さい。

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