副業としてのタイ語通訳者
■自己紹介
こんにちは、2012年からタイで生活しているNOSE YUJIです。
今回はタイ語通訳者という仕事について副業としてのメリットとデメリットをご紹介致します。習得するまでに時間が掛かりますが一度身に付けてしまえばそのスキルでどこにいてもいつでも収入源となり得るので、ぜひおすすめの副業の一つです。
副業としてのタイ語通訳者 – メリット
エンジニアという職業と同じで、通訳は副業としてのコスパが最強だと思っています。
その理由についてこれから解説します。
タイ語通訳者としてビジネスを始めるメリットを下記6点にまとめています。
・在庫がない
・資本金が要らない
・利益率がほぼ100%
・需要は多く競合が少ない
・会話のみで作業は要らない
・顧客が付けば安定した定期収入となる
下記、ホリエモンが提唱した「ビジネス4原則」に照らし合わせてみてください。
1.小資本で始められる。
2.在庫がない(あるいは少ない)
3.利益率が高い
4.毎月の定期収入が確保できる
ホリエモンが提唱する数少ないビジネスに全て当てはまっています。
以下にそれぞれ解説をしていきます。
在庫がない
商品を仕入れて販売するのと違い何も仕入れる物がないので、在庫という概念を考える必要は全くありません。
資本金が要らない
体や知識が資本ですので、お金がなくてもビジネスを始められます。
しかし、通訳者になるための勉強の数冊の教本や、経験を積むための時間という資本は予め費やす必要があります。
利益率がほぼ100%
タイ語通訳の仕事を受注すれば、自分が現場に赴き直ぐに仕事を始められるので、機材や資材、消耗品などを準備する必要がありません。
掛かる費用としたら交通費くらいですので、売上額の内の数パーセント程度の費用で済みます。
電話での通訳となれば一回の通信費程度で済みますので、利益率はほぼ100%となります。
需要は多く競合が少ない
英語話者であれば世界中どこにでもいますので競合がごまんといますが、タイ語となるとその数はグッと減ります。
世界中には様々な言語があり、それぞれの言語に対応した通訳者がいますが、その通訳者という仕事の中でもタイ語通訳は特に需要が高く競合が少ない仕事の一つなのではないかと思います。
その理由の一つにタイに長期滞在する海外在留邦人が世界で4番目に多い国であるという事実です。
外務省が発表した平成30年版の海外在留邦人数調査結果によると、タイに住む日本人は下記の通りです。
タイ 7万2,754人
海外在留邦人数調査報告
つまりこれだけ多くの日本人とタイ人との間のコミュニケーションを円滑にするためのタイ語通訳者の仕事の需要は高く、逆にタイ語を話せる日本人が少ないのが現状です。
タイに長期滞在されていてもタイ語の話せる日本人は少なかったりします。
タイ語の読み書きと言ったらその数はもっと減ります。
ようはそれだけの時間をタイ語の勉強に費やしていないのです。
お知り合いの方に英語とタイ語を話せる方は、どちらの方が多くいらっしゃいますか?
会話のみで作業は要らない
タイ語通訳の仕事は、
日本人が話した内容を、タイ語に変換してタイ人に理解させることです。または
タイ人が話した内容を、日本語に変換して日本人に理解させることです。
そのため、上記の目的が達成されていれば仕事が成立するので、ただ座って日本語をタイ語に、またはタイ語を日本語へと会話するだけで仕事が成立して収入源となります。
顧客が付けば安定した定期収入となる
顧客が付けば、毎月安定した定期収入となります。
ただ他のビジネス同様、そこまでの信頼と信用を得るまでの苦労はあります。
副業としてのタイ語通訳者 – デメリット
今度は逆にデメリットをご説明します。
・習得までに時間が掛かる
・実務経験をたくさん積む必要がある
・タイ以外ではほとんど役に立つことはない
・AIなどのテクノロジーの脅威にさらされている
習得までに時間が掛かる
経験が長ければ長いほど有利になるので習得できるという表現ではなく、ビジネス通訳の場で何事も問題なく通訳を完了できるレベルに達するまでの期間として最低3年程度は見ておいた方が良いと思います。
タイ語通訳者になるまでにどのくらいの期間が必要かと言われても明確な答えはありません。
本人のやる気と毎日継続する力があればもっと早くビジネスレベルにまで到達することが可能ではないでしょうか。
これまで全くタイ語に関わったことがない日本人がタイ語通訳者になるには、数年単位で時間が必要なのは確かです。
実務経験をたくさん積む必要がある
ただ単に教本を読んでタイ語を学んだだけではタイ語通訳者にはなれません。
勉強で学習するタイ語はあくまでもインプットした知識のみです。
それを自分のスキルとしてアウトプットして自由自在にタイ語で話せるようになるには、実戦のビジネスの現場でタイ人同士との会話を積み重ねて行くことで本物のタイ語を身に付けていくことが出来ます。
タイ以外ではほとんど役に立つことはない
タイ語通訳の需要があるのが、当たり前ですがタイ国内もしくは日本でタイ人への通訳くらいかと思います。
ただ、日本に滞在しているタイ人はある程度日本語を勉強されていて、彼ら自身も日本語がある程度話せるので、日本ではタイ語通訳者としての需要はそれほど高くはありません。
日本国内でタイ人に通訳が必要な場合となると、日本に観光に来られるタイ人向けへの案内程度ではないでしょうか。
AIなどのテクノロジーの脅威にさらされている
最近では、ポケトークという夢のAI通訳機が出てきましたので、通訳の仕事はだんだんと機械に奪われつつあります⬇️
夢のAI通訳機「POCKETALK W(ポケトークW)」
私も間近で実機を見せてもらったことがありますが、名詞を通訳出来なかったり通訳のスピードが遅かったりして、まだ現時点では完璧な通訳者とは言えませんが、それでもタイ人とのコミュニケーションを取ることは可能です。
これからどんどん改良が重ねられ、将来的にはAIに仕事を奪われるといった状況もいつかは来るのではないかと、日々ビクビクしています。
まとめ
如何でしたでしょうか。
タイ以外で役に立つ事はほとんどありませんが、それでもタイに滞在されるのであれば、タイ語通訳者としての仕事はたくさんありますので、身に付けておいて損はないはずです。
また、実際のビジネスの商談場面でも、現時点ではポケトークでの通訳ではスピードが遅過ぎてビジネスのスピードに付いて来れずに今のところは役には立たないので安心して下さい。
今のうちにタイ語を身に付けて、稼げるうちに稼いでおくのが得策ではないかと思います。
タイランドで稼ぐ事に関する記事を下記にまとめていますので、良かったら参考までにどうぞ。