タイ語の勉強方法
■自己紹介
2012年よりタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。
本日は2020年1月1日(水)で御座います。
皆さま新年明けましておめでとう御座います。
今回は、私自身もタイに来てから今でも継続しているタイ語を勉強する方法についてご紹介したいと思います。
私がこれまでどのようにタイ語を勉強してきたかをご紹介することで、これからタイ語の勉強を始められたい方やタイ語が伸び悩んでいる方の参考になればと思います。
はじめに
まず、結論から先に書かせて頂きます。
結論:タイ文字の読みから勉強を始められる事をお勧めします。
全くの初心者の方が、あの複雑なタイ文字を読みから勉強を始めるとなると、
いきなり挫折しそうな人がいるかも知れませんが、タイ語を勉強する上での基礎中の基礎を理解する事になりますので、頑張って覚えて頂ければと思います。
私も最初はタイ語の読みから勉強を始めていますので、皆さんもぜひ頑張ってください。
タイ文字を読むのは思っている以上に難しくはありません。
各ステップ毎の勉強方法
どのように勉強を進めていけば良いかと分からない方とが多いかと思いますので、私がこれまで実践してきたステップ毎の勉強方法をご紹介したいと思います。
- ステップ1. 読み書きの理解
- ステップ2. 発音記号の理解
- ステップ3. 単語を覚える
- ステップ4. 場数を踏む
実際には、勉強と実践を繰り返しながら少しづつ理解してくのが良いと思います。
具体的には勉強した内容をすぐに近くにいるタイ人に聞いてみたりして相手が理解するかどうかを実験してみるのです。
そうやって少しづつ理解していく事が大切です。
では、まずステップ1にある「読み書きの理解」というのは文字通り読みから勉強を始める事です。
ということで、早速タイ語文字の読みから勉強方法を解説していきたいと思います。
タイ語の勉強方法 – 文字
タイ文字は子音と母音を分けて考えると理解が早いです。
日本人は普段あまり意識しないと思いますが、日本語の母音は
「あ(a)・い(i)・う(u)・え(e)・お(o)」ですよね。
では日本語の子音はというと
「か(ka)・き(ki)・く(ku)・け(ke)・こ(ko)」でいうところの「k」が子音です。
タイ語も同じように考えます。
タイ語の文字をまとめましたので、下記リンクよりタイ語の母音からご覧下さい。
次にタイ語の子音です。
要は、これらのタイ文字をただ覚えるだけでタイ文字を読めるようになるのです。
上記の子音と母音を組み合わせれば、声に出して発音する事が出来ます。
タイ語の母音には独特な読み方があります。
それは、いくつもの母音を組み合わせて一つの母音となる事です。
さらにそこに子音が加わる事によって、一つの文字となります。
それら独特な母音の読み方を覚える事がタイ語上達の一つのコツと言えます。
タイ文字 – 末子音字の発音
タイ文字の子音はそれぞれの発音がありますが、子音が文字の最後に来た場合、読み方が変わる文字を「末子音字の発音」と言います。
下の画像は私能勢がタイ語勉強の初期の頃に書いていたノートです。
ノート右側をご覧下さい。
※見苦しい汚い文字ですみません。
簡単な例で言いますと「ด」の文字は「d」の発音ですが、この子音が文末に来た場合「t」に発音が変換します。
このような事を理解しておかないとタイ語の基礎を理解する事が出来ませんので、しっかり読めるように勉強しましょう。
タイ語の勉強方法 – 勉強本は必須
タイ語の勉強にはやはり勉強本が必須です。
私も本を読みながらタイ語の読み書きを勉強してきました。
それが下記の本です。
実際には、これらの読み書きに加え付属CDでも発音をそれぞれ確認しながら勉強していました。
これらの本は、今でもタイの本屋で探せば見つかるかと思います。
ただし、日本では売っていないと思います。
そこで日本にいながらタイ語を勉強するのに最適な教材をご紹介したいと思います。
タイ語の教材
総合的にタイ語の勉強をするためにオススメの教材が下記に紹介する本です。
下にご紹介した教材で一通り勉強すればある程度タイ語の基礎は身に付くと思います。
これらの教材は別々に勉強されるのではなく、まとめて勉強する事が上達する近道ですので、全てを一通り一読されるのをお勧めします。
では、タイ語の読みが理解できるようになったら次はタイ語の発音も勉強する必要があります。
タイ語の勉強方法 – タイ語の発音記号
タイ語には便利なことに発音記号によって言葉の単語が使い分けされます。
ただし、この発音記号の理解は外国人にとってタイ語を勉強するにあたり最も難しいところでもあります。
逆を言うと、発音記号を完璧に理解していればあなたはネイティブタイ人と言えるでしょう。
下に記載しているのがタイ語の発音記号で、全部で4つあります。
点線の丸にはタイ文字が入ります。
タイ語は同じ文字でも、発音が異なると意味も全く異なります。
日本語の「橋」「箸」「端」や「雨」「飴」と同じですね。
また、全く同じ文字で同じ発音記号でも意味が異なる場合がありますが、そういう場合はタイ人は状況に応じて意味を理解しています。
例えば次の単語です。
この単語は、全く同じ文字で発音も全く同じですが、意味が「映画を見る」と「革を見る」の2つの意味があります。
こういう場合は、その言葉を使う状況に応じて理解しているのですね。
発音記号は文字では表せられないので、このあたりは何回もタイ人と話していくことで徐々に慣れてくると思います。
もう一つの特殊記号
この記号はよく文字の最後の子音に付いている事が多いかと思いますが、この記号が付いた文字は発音はしません。
例えば「ก」は子音で「k」の発音ですが、文字の最後が「ก์」の場合「k」は声には出しません。
タイ語の勉強方法 – 学校
タイ語を勉強するために学校に通う必要があるかというと、私は正直その必要はないと思っています。
学校に通わなくても自分で勉強出来ますし、私自身タイ語の学校に行ったことはなくてもタイ語を読めるようになり通訳や翻訳まで出来るようになりました。
要は、本人のやる気次第かと思います。
学校に行っても集中して勉強しなければ上達しませんので。
しかし、タイ語の学校へ通うのを全くの無駄とは思っていません。
やはり専門の学校で集中的にタイ語を勉強するのも一つの上達手段だと思います。
日本にはタイ語の学校は少ないかと思いますが、タイにはどこでもタイ語学校があるので、タイに滞在されている方であれば、お近くのタイ語学校に通われるのも良いかと思います。
タイ語学校に通えばそれなりに仲間も出来ると思うので、モチベーションを維持するには良いと思います。
タイ語の勉強方法 – アプリ
常にスマホでタイ語が勉強するため、アプリとしてインストールするのにオススメなタイ語学習アプリをご紹介したいと思います。
【nemoタイ語】
無料でタイ語の語彙が勉強できます。発音のサンプルがついているので発音や声調を練習する事が出来ます。
【はじめてのタイ語】
無料版は文章例が少ないですが、有料版で増やす事が出来ます。またタイバーツへの変換電卓が付いています。
【JTDic】
タイ語の単語検索するにはこちらのアプリがお勧めです。タイ人も日本語勉強に利用しています。
タイ語を勉強するメリット
タイ語は英語のように日本では子供の頃から教えるような言語ではないので、タイ語を理解している日本人はまだまだ少数派です。
その分競合も少なくなるので、タイ語を話せるだけでタイでの仕事にはあまり困らなくなります。
また、タイは親日国家で日本人は受け入れられ易くかつ住み易いので、将来タイに移住する事を検討する日本人の方も多いです。
そうなるとタイ語の需要がますます増えるので、タイに滞在しているなら今からでもタイ語を勉強しておく事をお勧めします。
タイ語のさらなる上達方法
最後にタイ語の上達方法として「場数を踏む」と言うことについて解説したいと思います。
タイ語をある程度勉強すると、ほとんどの人が壁にぶち当たる事があるかと思います。
ある一定程度タイ語を話せるようになると、それ以上上達しなくなるのです。
簡単な言葉だけで理解し合えるようになるので、それ以上の努力をしなくなるのですね。
そのような場合は、さらにタイ語を上達するためにどんどん場数を踏んで、自らの経験値を上げていく事がタイ語上達には重要となります。
特にタイ人のみのローカル環境の職場で働くことはタイ語上達にとってとても良い経験となります。
私もタイ人だけの工場や倉庫でタイ人に指示を出したり、タイ人からの意見や報告の聞き取りで得た経験や、オフィスでタイ人経理マネージャーへ帳簿の記帳方法や会計ソフトへの入力方法などを教えていた経験が今でも通訳者・翻訳者として活きています。
まとめ
如何でしたでしょうか。
タイ語を勉強することは決して簡単ではありませんが、その分マスターしてしまえば競合が少なくないのでその後の仕事が楽になります。
タイ語をいくら勉強したとしても、相手のタイ人が理解出来ないと意味がありません。
勉強したタイ語を即現場で使って、タイ人と意思疎通が出来ているかどうかを繰り返し、最終的に自分のスキルとしていきます。
タイ語の勉強に関する記事は下記にまとめていますので、良かったら参考までにどうぞ。